石峰寺~伊藤若冲ワンダーランド~
伊藤若冲の制作した石仏があり、若冲のお墓もあります。
若冲は変わり者で京都の錦小路の青物問屋の枡屋の長男で跡継ぎでした。
場所貸し業で何もしなくても収入があった、商売には熱心ではなく生涯独身で家督を弟にゆずり隠居し有名な動植綵絵を描き釈迦三尊像を相国寺に寄贈する。
動植綵絵と釈迦三尊像は現存していて相国寺の美術館で展示されたときは大盛況でした。
すらりと並んだ動植綵絵の中央に釈迦三尊像が三幅かけられ、息をのむような美しさでした。
動植綵絵は相国寺から明治天皇へ献納されました。この時の下賜金1万円で明治の廃仏毀釈の困窮した相国寺を救いました。
皇室御物になった為に人の目にはふれにくくなりましが今でも色あせずきれいに保管されていて、献納は相国寺にとっても絵にとっても良いことだったと言えます。
伊藤若冲(1716‐1800)
斗米庵若冲居士墓と読めます。晩年困窮し絵を一斗の米で売った。
相国寺は永大供養を願い生前たてたお墓で、こちらは亡くなった後のお墓です。
若冲の絵は筋目書きやたらし込み、裏彩色等の超絶技法を駆使した作品や席画のように墨の濃淡だけで一気に描いた作品があります。
例外的には升目書きがあり、デフォルメしたユーモアのある漫画的な作品もあります。
この石仏は3Dと2Dの中間くらいの摩崖仏的な作品です、若冲がどこまで関与しているかは分かりませんが、ジャンルとしてはデフォルメしたかわいい作品にあたります。
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